先日のある企業様の二日間の研修を終え、受講生のレポートが届きました。
彼らの学びのポイントを紹介させていただきます。
研修の始めに、中村天風先生の「進んで持てば重荷も軽く、いやいや持てば半紙一枚でも重い」という言葉を送ります。
これは、やらされている意識では、研修そのものが身につかないから、最初に受講生に心構えとしてお伝えしているものです。
今回の研修では、「何のために働くか」ということをもう一度考えて頂きました。
就職活動の時に、どのような社会人になりたいと目標や夢を掲げていたけれど、
何のために働くといった目的を明確にしている新入社員は少ないからです。
お客様のため、会社のため、お金を貯め自分の将来やりたいことをするため、など、今回の研修先はホスピタリティー産業のトップをいくホテル・ブライダル業のため、色々な言葉が出てまいりました。
究極、「自分の幸せ」のために働くところにたどり着きました。私たちは、幸せな一生を送るために働くのです。
人間の生きる目的に「誰かの役に立つ」というのがあります。
働く=傍楽(はたらく)
自分の周りにいる人、お客様、家族のため、自分に関わる人々が楽しくなるために働くことが、巡り巡って自分の幸せに繋がる。
欲しいものは、「貰う」前に「与える」ことが必要。
幸せになりたいなら、まず「与える」人になりましょう
また、「感謝」は分かっても「許し」は新入社員には難しい概念だったみたいです。
例えば、クレームを言ってくれたお客様に感謝する。
叱ってくれた先輩に感謝する。
そうした「感謝」の気持ちを持つことが出来る社会人になる。
「許し」はお客様から理不尽なコトを言われても許せる寛容な心を持てるかどうか。
お客様とケンカしても、打ち負かした時点で、お客様を失うという「自分の負け」に繋がります。
怒りは人として当然の感情であるが、それを引きづるのと許せるのでは、その後の自分の人生の有り様が変わってしまうことなどをCSと絡めてレクチャーしました。
パフォーマンス学を教えている私は、言語表現、非言語表現の重要性を説くのと同時に、
新入社員に大切な「挨拶の仕方」を教えました。
「語先後礼」は、なぜそうなるのかを理解するのとしないのでは大違い。
私の研修は、形が生まれた理由、根拠をしっかりと伝え、理解、納得してもらうことを徹底しています。
とまあ、20年も研修講師やってますから。その年その年で、新入社員の様子も変わります。
SNSが発達し情報過多の今、色々なことを知ってはいるものの、という頭でっかちの社員と言われたことだけこなしてきて、自分で考える力が劣っている社員がいるかな。考えても浅薄な考えだったりするのです。
そこを少しずつ矯正していって、一門の社会人に育て上げるのは、お金も時間もかかりますね。
でもみんな、キラキラしている新入社員を見ると、嬉しくてついつい力が入ってしまうのです。
社会人として数歩を踏み出したところで、私とご縁があったことをよしとしてもらえるように、星野もがんばりますね。